子育ち・子育て支援学
-保護者支援と子育て支援の理論と実際-
ISBN |
978-4-938795-93-1 |
体裁 |
B5判 174頁 |
刊行 |
2014年7月 |
定価 |
2,619円(本体2,381円+税) |
特長
「子育て支援とは何か」その本質を掘り下げながら、子育て支援のこれからを見通し、子育ち・子育てにかかわる人々のために支援の在り方を解説。実際に行われている支援の紹介や、ワークショップなどの内容も充実しています。
目次
1.子育ち・子育てって何?
1章 子育ち・子育ての原風景
- 1節 日本における子育ての習俗と歴史
- 2節 日本の子育ち・子育てにみられる親子関係と家族観
- 3節 さまざまな民族の子育ち・子育て
- 4節 習俗・歴史にみる子育ち・子育ての基本
2.どうして子育て支援が必要なの?
2章 現代社会の子育ち・子育て
- 1節 心理的危機を生み出した生活環境・人間関係の変化
- 2節 グローバル化がもたらした社会構造の変化
- 3節 家族・地域の教育力の低下とその背景
- 4節 子育ちの変容と子育ての不安
- 5節 少子化対策と子育て支援施策
3.子育て支援って何?
3章 子育て支援の基本
- 1節 子どもの人権と福祉
- 2節 少子化と女性をめぐる社会システムの改革
- 3節 男女共同参画とワーク・ライフ・バランス
- 4節 子育てと仕事の両立と子育て不安の解消
- 5節 養育力の向上と家庭・地域の教育力の再生
4章 保護者支援の視点と展開
- 1節 保護者支援の意義
- 2節 保護者の育児不安とストレス軽減への支援
- 3節 保護者のアイデンティティと養育性の獲得への支援
- 4節 保護者の就労と子育ての両立支援
- 5節 保護者の生活支援
- 6節 不適切な養育への対応と地域連携
5章 乳幼児期・学童期の子どもを支援する視点と展開
- 1節 子どもの発達と育ちをみる臨床的視点と救助の意義
- 2節 乳幼児期の子どもの発達と親子関係
- 3節 学童期の子どもの発達と親子関係
- 4節 乳幼児期・学童期の子どもの養育・教育と大人の役割
- 5節 子どもの人権とその擁護
6章 課題を抱えた子どもとその保護者の支援
- 1節 子どもの発達障害の理解
- 2節 発達的な課題や障がいのある子どもの保護者の心理と理解
- 3節 療育と特別支援
- 4節 専門機関との連携
- 5節 多様なインフォーマルサポートとその視点
7章 家族への支援
- 1節 家族の定義と機能
- 2節 現代の家族の変容と課題
- 3節 家庭支援と家族援助の基本
- 4節 父親参加とファミリーサポート
- 5節 ひとり親家庭の支援
8章 次世代育成支援の視点と展開
- 1節 若者支援に求められるもの
- 2節 多様な世代の子育て支援
- 3節 行政・企業・関係機関との連携
4.どうやって支援するの?
9章 子育て支援の実践に生かす諸理論と視点
- 1節 ソーシャルサポートとしての子育て支援
- 2節 子育て支援に生かすカウンセリング基礎技術と心理療法
- 3節 子どもの発達とアセスメント
- 4節 対人援助技術とコミュニケーションスキル
- 5節 ソーシャルワークとケアマネジメント
10章 支援システムの構築とネットワークづくり
- 1節 育児・保育におけるニーズの把握
- 2節 支援計画とプログラムの作成
- 3節 インターベンションとエヴァリュエーション
- 4節 地域資源の活用と専門機関との連携
- ワークショップ①~⑥
11章 子育て支援の実際
- 児童館の子育て支援/保健センターの子育て支援/保育所の子育て支援/幼稚園の子育て支援/放課後子ども教室・学童保育の子育て支援/助産師の子育て支援/NPOの子育て支援/療育センターの子育て支援/子育て支援センターの活動/大学の子育て支援/中高生の子育て支援
5.自分を磨こう!
12章 子育て支援における専門性
- 1節 豊かな人間性と支援者の資質
- 2節 自己洞察と自己決定
- 3節 受容と共感
- 4節 プライバシーの保護と守秘義務
- 5節 実践と理論の統合