つながる・つなげる障害児保育イメージ

つながる・つなげる障害児保育 -かかわりあうクラスづくりのために-

編著 七木田敦、松井剛太
ISBN 978-4-905493-18-1
体裁 B5判 198頁
刊行 2017年4月
定価 2,497円(本体2,270円+税)

特長

 「子ども一人ひとりに配慮した保育」「情報を共有し,連携する保育」「ともに育つ保育」をコンセプトに,具体的な事例をふまえわかりやすく解説しています。

 各章のはじめにポイントやキーワードをふまえた予習ができ,章末では学習した内容を振り返ることができます。さらに,巻末では課題やグループ学習などを設け,随所に自分で考え学べるような構成となっています。

目次

1章 保育と特別支援教育

  • 1-1 障害のある子どもの保育とは
  • 1-2 保育と特別支援教育
  • 1-3 保育のなかでちょっと気になる子ども
  • 1-4 発達凸凹と発達障害とは
  • 1-5 かかわりの基本
  • 1-6 ていねいなかかわり

2章 学習に課題のある子どもの保育

  • 2-1 学習症とは
  • 2-2 独特な知覚特性
  • 2-3 幼児期の学習症
  • 2-4 保育のなかでの学習症と配慮の工夫
  •    事例を考える①「学習症のS君への配慮と工夫とは?」
  • 2-5 保護者へ伝えたいこと

3章 不注意や多動が見られる子どもの保育

  • 3-1 注意欠如・多動症とは
  • 3-2 診断の付加価値から分かること
  • 3-3 二次障害予防のため
  • 3-4 保育のなかでの注意欠如・多動症と配慮の工夫
  •    事例を考える②「どうしてR君は友だちに手が出るの?」
  • 3-5 保護者へ伝えたいこと

4章 対人関係の課題や強いこだわりのある子どもの保育

  • 4-1 自閉スペクトラム症
  • 4-2 診断の難しさ-他の障害との関連-
  • 4-3 こころの理論
  • 4-4 保育のなかでの自閉スペクトラム症と配慮の工夫
  •    事例を考える③「これじゃなきゃダメなんだ」
  • 4-5 保護者へ伝えたいこと

5章 子どもとつながる,子どもたちをつなげる

  • 5-1 遊び
  •    事例を考える④「A君の『色探し遊び』」
  • 5-2 生活習慣の形成
  •    事例を考える⑤「トイレに行きたい,行きたくない?」
  • 5-3 クラス活動
  •    事例を考える⑥「つながる力を支援する」
  • 5-4 保育者との関係-安心できる他者の存在-
  •    事例を考える⑦「Sちゃんの心に添うかかわりを考える」
  • 5-5 主役になる自分-自己肯定感-
  •    事例を考える⑧「発表会に参加することで自信をつける」 
  • 5-6 行事
  •    事例を考える⑨「運動会の練習でつながる・つなげる」
  • 5-7 園内の連携
  •    事例を考える⑩「ほかの子どもとのつながりを大切にする援助」
  • 5-8 地域の専門機関との連携
  •    事例を考える⑪「子どもからのSOSを見逃さないために」
  • 5-9 記録と評価
  •    事例を考える⑫「発達の『見えやすい側面』と『見えにくい側面』」
  • 5-10 障害理解
  •    事例を考える⑬「子ども同士が育ち合う場所をつくる」

6章 保護者とつながる

  • 6-1 保護者の気づきと障害受容
  •    事例を考える⑭「障害を認められない保護者に理解してもらうためには」
  • 6-2 保護者と信頼関係を築く
  •    事例を考える⑮「保護者の希望に添えなかった情報提供」
  • 6-3 ソーシャルサポートネットワークの理解と活用
  •    事例を考える⑯「A君と母親へのソーシャルサポートネットワークを活用した支援方法とは?」
  • 6-4 ちょっと気になる保護者の特徴と対応
  •    事例を考える⑰「過保護な保護者に理解してもらうためには」
  • 6-5 保護者とつながるちょいテク
  •    事例を考える⑱「家庭と保育所の新たな情報交換とは?」

7章 小学校へつなげる

  • 7-1 小学校へとつなげることの難しさ
  • 7-2 アプローチカリキュラム,スタートカリキュラムの取り組み
  • 7-3 特別支援教育コーディネーターとつながる
  • 7-4 就学指導を受けるときのポイント
  • 7-5 就学支援シートの作成と活用

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