表現者を育てるための保育内容「音楽表現」
-音遊びから音楽表現へ-
新保育士養成課程準拠
ISBN |
978-4-909378-16-3 |
体裁 |
B5判 192頁 |
刊行 |
2020年3月 |
定価 |
2,497円(本体2,270円+税) |
特長
本書では,保育における構想力の育成と実践力の向上を目指します。保育者自身が生き生きとした「表現者」になり,また,保育現場で豊かな「表現者」を育てるための音楽活動と指導を学びます。
目次
導入編 表現とは
第1章 領域「表現」の捉え方
- 1節 表現することは,生きること
- 2節 領域「表現」の「ねらい」と「内容」
- 3節 他領域との関連を考える
- 4節 「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」
第2章 乳幼児の音楽的発達とは
- 1節 乳幼児の発達の特性と発達過程
- 2節 乳幼児の「表現」の発達の特性と発達過程
- 3節 音楽的表現の芽生え
- 4節 発達段階に応じた音楽表現活動の展開
第3章 レッジョ・エミリア・アプローチにおける表現活動とは
- 1節 レッジョ・エミリア・アプローチとは
- 2節 自主性と協調性を育むプロジェクト
- 3節 表現の過程を捉えるICTの活用
- ・コラム アメリカのレッジョ・エミリアにおける表現活動の実際
展開編 音遊びから音楽表現へ
第4章 音を感じる・音で遊ぶ
- 1節 生活や遊びの中での音遊び・リズム遊び
- 2節 オルフの音楽教育から学ぶ
- 3節 創造性を育む音楽づくり
- 4節 子どもの自由な表現を支えるピアノ演奏
- 5節 音遊びの実践例
- ・コラム オルフの音楽教育
第5章 音楽に合わせて,身体を動かす活動とは
- 1節 乳幼児の発達と身体表現活動
- 2節 リトミックとは
- 3節 音楽と動きに共通する構成要素
- 4節 リトミック活動の実践例
- 5節 教材選択における留意点
- ・コラム ダルクローズのリトミック教育
第6章 うたう活動のために,必要な知識とは
- 1節 子どものうたの歴史
- 2節 保育者の表現力
- 3節 子どものうたに寄り添うピアノ伴奏
- 4節 スリーコードでピアノ伴奏する方法
- ・コラム スリーコードで何でも弾ける?
第7章 うたう活動の実践と指導
- 1節 保育における歌唱活動の意義と目的
- 2節 教材の選択における留意点
- 3節 指導案の立て方
- 4節 歌唱活動の実践例
第8章 日本の伝統音楽に親しむ
- 1節 伝統音楽とは
- 2節 地域の伝統行事と和楽器
- 3節 わらべうたとは
- 4節 わらべうた遊びの実践例
- ・コラム 地域によって異なるわらべうた遊び
第9章 奏でる活動のために,必要な知識とは
- 1節 さまざまな楽器を知る
- 2節 保育現場で使われる打楽器の特性と奏法
- 3節 楽器遊びや合奏に適した曲とアレンジ方法
- 4節 アンサンブルの楽しさを保育者自身が知る
第10章 奏でる活動の実践と指導とは
- 1節 保育における楽器遊びの意義と目的
- 2節 言葉のリズム遊びから楽器遊びへ
- 3節 楽器遊びからアンサンブルの活動へ
- 4節 手作り楽器の活動と意義
- 5節 楽器遊びの実践例
- ・コラム 楽器についてのミニ知識
第11章 児童文化財と音楽との融合
- 1節 児童文化財とは
- 2節 さまざまな児童文化財と音楽
- 3節 歌詞のイメージを深める視覚教材
- 4節 子どもが参加しながら進める活動
- ・コラム ミュージックパネルは,子ども参加型
第12章 「音楽表現」と,他の領域との総合的な活動とは
- 1節 「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「造形表現/身体表現」とのかかわり
- 2節 生活の中で始まる「劇遊び」
- 3節 「オペレッタ」を通しての表現活動
- 4節 表現を育むための支援の在り方
- 5節 日々の遊びから発表会への展開
第13章 表現を深める
- 1節 日常の音を聴く遊び
- 2節 保育室の音環境・音楽環境
- 3節 さまざまな音楽や芸術に触れる機会をつくる
- 4節 保育者自身も,さまざまな芸術に触れる
まとめ 表現者を育てよう
第14章 音楽表現活動における指導案の作成と模擬保育
- 1節 具体的な指導場面の想定と,指導案の作成
- 2節 保育を構想する方法と,模擬保育
- 3節 指導案例
- 4節 3節の指導案例を参考にした実践(模擬保育)と振り返り
第15章 21世紀の社会に対応できる人材育成に資する保育・幼児教育を目指して
- 1節 保育の質への国際的注目
- 2節「表現する」プロセスを大切に
- 3節 音楽表現における保・幼・小の接続
- 4節 保育現場で豊かな表現者を育てるには
資料