自ら実感する心理学
-こんなところに心理学-
ISBN |
978-4-909378-31-6 |
体裁 |
B5判 192頁 |
刊行 |
2021年1月 |
定価 |
2,497円(本体2,270円+税) |
特長
心理学を初めて学ぶ人のためのテキスト。
日常生活の身近な出来事などを心理学と結びつけ、読者自身が身近にある心理学を実感できるものになっています。また、イラストも豊富なため、わかりやすく心理学を実感することができます。公認心理師受験科目に対応。
目次
1章 心理学について知ろう
- 1-1 心に対する探究を「心理学」にするために
- 1-2 心理学の守備範囲
- 1-3 心理学の四苦八苦-心理学の歴史-
- 1-4 心を測り,分析する-心理学の研究方法-
2章 心を使って,感じ,見聞きする -感覚・知覚-
- 2-1 何をどう感じるか
- 2-2 見え方のルール
- 2-3 全体として,見聞きする
- 2-4 心が見え方を決める
3章 経験を積んで賢く生きる-学習-
- 3-1 生きることは,学習すること
- 3-2 いつもついてくる結果が,次も起こるはず-古典的条件づけ-
- 3-3 良い結果が出た行動が,次は良い結果を出す道具に-道具的条件づけ-
- 3-4 ほうびは無用,観るだけで学習-観察学習-
4章 人間ワザで覚え,思い出す-記憶-
- 4-1 記憶する心の仕組み
- 4-2 短時間の記憶で作業したり,長期保存に移行したり
- 4-3 長期間の記憶にその人らしさが表れる
- 4-4 記憶力を高めるための工夫
5章 心は脳に居座っている -認知-
- 5-1 「知る」ことの過程-認知のモデル-
- 5-2 コンピュータにはない,人間の賢さ
- 5-3 心の働き全般にかかわる認知
- 5-4 現実問題に立ち向かうべく「考える」
6章 身体と心のつながり -生理-
- 6-1 心と身体の接続部-中枢神経系-
- 6-2 身体のすみずみで働くもの-末梢神経系-
- 6-3 身体の潤滑油-ホルモン-
- 6-4 ストレスと健康の密な関係
7章 心のエンジンで感じ,行動する
-情動と動機づけ-
- 7-1 感じ方のいろいろ
- 7-2 感情とうまく付き合う
- 7-3 心のエンジンを回転させて-動機づけ-
- 7-4 心のエンストが起きるのは-抑うつ,学習性無力感-
8章 十人十色,百人百様,千差万別
-パーソナリティ-
- 8-1 その人らしさの捉え方-パーソナリティとは-
- 8-2 タイプ分けと得点化-類型論と特性論-
- 8-3 パーソナリティの仕組み-フロイトの精神分析学-
- 8-4 人それぞれの賢さ-知能-
9章 心も年を重ねていく -発達-
- 9-1 発達をどう捉えるか
- 9-2 発達の法則のさまざま
- 9-3 ものの考え方が発達する
- 9-4 人は生涯にわたって発達する
10章 生きるのに不具合が生じたら -臨床-
- 10-1 精神医学と心理臨床
- 10-2 「正常」の域を超えたとき-主な精神障害-
- 10-3 心の状態を判断する-心理アセスメントの過程-
- 10-4 社会で適応して生きていくために-心理療法,カウンセリング-
11章 人と人との間で生まれる心 -社会-
- 11-1 自分の中の社会,社会の中の自分
- 11-2 人を見て,考え,行動する
- 11-3 かかわり合う人と人
- 11-4 集団の中での人間
12章 心理学を現代社会で生かす
- 12-1 生命にかかわる倫理のために
- 12-2 リスクに対処するために
- 12-3 性の多様性,柔軟性のために
- 12-4 グローバル化の波に飲み込まれないために